塗装下地処理の手順とポイント
自動車板金塗装における下地処理は、仕上がりの美しさや塗装の耐久性を左右する重要な工程です。下地の表面に付着した汚れやサビ、古い塗料をしっかり除去し、傷や凹凸をパテや研磨で均一に整えます。塗装前には表面の油分や水分を完全に除去し、塗料の密着性を高めることがポイントです。作業環境は換気が良く、ホコリの少ない場所が適しています。
傷の確認と下地処理の最適なアプローチ
最初に車体の傷やヘコミを入念に点検し、補修範囲を明確にします。小さな傷はパテ埋めや研磨で対応し、大きな凹みや深い傷には板金修理が必要です。以下のポイントを重視します。
- 傷の深さや範囲を確認
- サビや剥がれを見逃さない
- 必要に応じて部分補修を実施
この段階での丁寧な確認が、後工程の品質を大きく左右します。
塗装下地処理で使うペーパー・サンドペーパーの選び方と使い方
下地処理には適切なペーパーやサンドペーパー選びが欠かせません。粗目のペーパーは古い塗膜やサビ落とし、細目は仕上げ研磨に使用します。目詰まりしにくい耐水ペーパーを使い、研磨時は水を使いながら表面を均一に削ります。車体曲面にはスポンジタイプのサンドペーパーが便利です。
| 用途 |
推奨ペーパー番手 |
| 塗膜・サビ落とし |
#120〜#240 |
| パテ研磨 |
#320〜#400 |
| 仕上げ研磨 |
#600〜#800 |
塗装下地のヤスリは何番を使うべきか、耐水ペーパーの番手選定
塗装下地の仕上げには#600〜#800の耐水ペーパーがおすすめです。粗い番手(#120〜#240)は傷が深くなりやすいため、仕上げには細かい番手を選び、表面を滑らかに整えます。
- 塗装前:#600〜#800
- パテ研磨:#320〜#400
- サビ落とし:#120〜#240
粗すぎるペーパーは削りすぎや下地露出の原因になるため、用途に応じて選定してください。
プライマー・サーフェイサーの使い分けと施工方法
プライマーとサーフェイサーは下地処理で非常に重要です。プライマーは金属面やアルミ、プラスチックの密着性を高め、サーフェイサーは微細な傷や段差を埋めて滑らかな下地にします。塗布後は充分に乾燥させ、再度細かいペーパーで研磨することで塗料のノリが向上します。
| 材料 |
役割 |
適用箇所 |
| プライマー |
密着性向上 |
金属・アルミ・プラ |
| サーフェイサー |
微細傷埋め |
全体下地 |
金属・プラスチック・アルミ別の処理法
素材ごとに適切なプライマー選びが必要です。金属には防錆効果のあるプライマー、アルミにはアルミ専用プライマー、プラスチックには密着プライマーなどの密着用が適しています。しっかり脱脂し、薄く均一に塗布しましょう。
- 金属:防錆プライマー
- アルミ:アルミ用プライマー
- プラスチック:密着プライマー(ミッチャクロン等)
塗装下地処理 スプレー・缶スプレー塗装の注意点
缶スプレーやスプレーガンで塗装する場合も下地処理は重要です。表面の油分やホコリは密着不良やムラの原因となるため、脱脂やマスキングを徹底します。下地処理が不十分だと塗装剥がれや色ムラが発生しやすくなります。
缶スプレー塗装 下地処理の手順と失敗防止策
缶スプレー塗装では以下の手順が基本です。
- 傷やサビの除去
- パテ処理・研磨
- 脱脂
- プライマー・サーフェイサー塗布
- 仕上げ研磨
ポイント:
これらを守ることで塗装の失敗リスクを大幅に下げられます。
スプレー塗装、下地なしのリスクと必要な準備
下地処理なしで塗装すると、密着不良・剥がれ・サビ再発といったトラブルが発生します。必ず下地処理を行い、適切なプライマーやサーフェイサーで仕上げてから本塗装に進めてください。下地処理の有無が塗装の寿命と見栄えを大きく左右します。